与路よろ

与路島の東端、請島側に位置しています。島の宝100選にも選ばれたサンゴの石垣は美しい景観だけでなく、強風から集落を守り夏は涼しいという機能性も備えており、昔ながらの奄美の集落空間と知恵を今に伝えてくれます。また、夏の夜にはサガリバナ並木に花が咲き誇り、見学者に美しさと甘い香りを届けてくれます。なお、山中には戦時中、砲台も築かれました。他にも平家の伝承やノロの話も残っています。
文化遺産は、サンゴの石垣やサガリバナなどがあります。

【信仰】
集落のカミヤマはウボツと呼ばれています。高千穂神社のある所を昔はテラと呼ばれていました。集落の中央の祭りをする広場を与路集落ではウンミャと呼んでいます。ミャー(集落の祭りを行う広場)にあるトネヤは集落の集会所兼保育所になっています。
浜にはカミジョリイシという岩がありカミウホリ(神送り)の神事の時には、ノロたちがそこで白い衣装を着けて神舞をする場所です。
小学校裏のアプリャの丘には、津留家大親の墓があります。以前はモーヤーと呼ばれていました。集落に伝わる伝承では美人ノロオハンシャレの話があります。
伝承2: 与路のシュビンハナから池地のケラジに向かって飛ぶ神様がおり,それはトビギンを着けた男の神様であったという伝承です。
水は、ハナビクーやウーサーの川で汲むものであった。

【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P112,113

サガリバナ
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