奄美の植物

奄美の植生は、奄美大島を含む琉球列島の成り立ちに大きく影響されて居る。基本的には亜熱帯広葉樹(オキナワジイ、オキナワウラジロガシ、アマミアラカシ、モクタチバナ、タブ等)が山を覆い、高湿度に恵まれているので着生のシダ類、ラン類なども多くみられ、林床もその仲間が多種自生している。本州や九州と比べて古くから島として隔離されたために大陸の東南岸の植生を元に種分化の著しい種や、そのまま共通種として分布している種、寒冷期の遺存種として標高の高い部分だけに残されている種、さらに南の方からの侵入種等多様性に富んだ構成となっている。奄美群島で1300種余り、奄美大島では固有種が25種類記録されている。又南限種や北限種も多く見られる。