嘉徳かとく

瀬戸内町の北東に位置し、町内でも特に山深い集落です。太平洋に面した入江は、岩場が少なく良い波が来るので、サーファーのメッカにもなっています。700mほどもある浜は護岸がなくアダンが茂り昔ながらの浜辺の風景が楽しめます。枯れることのない嘉徳川には、リュウキュウアユも生息しています。
文化遺産は、島唄でも唄われる嘉徳鍋加那の墓やリュウキュウ藍での藍染、ウシノトリゴモリと呼ばれる滝や篠穂の滝などがあります。また、集落入口には約4000年前の嘉徳遺跡もあり古くからの歴史を感じられる集落です。

【信仰】
カミヤマはムリヤマと呼ばれています。ムリヤマに無断で入ると高熱を出し、髪が抜け病気をするといわれています。ムリヤマの面積は一畝程です。集落のノロ祭祀の時にはノロ神達が赤い旗を立ててホチノカミと言われる岩場とムリヤマの2か所を必ず参拝していく場所です。
集落に伝わる伝承でムリヤマの先に、怪牛アハウシャンムイの骨の出る場所であるとの記録があります。アハウシャムンムイを退治した琉球王のヲナリ・ヰヒリが住んでいたといわれる洞穴は北東の方にあってその場所をホチノカミと言っています。
*瀬戸内町文化財ハンドブック せんとうち のp44に詳細が書かれています。

【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P10.11.12.13
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