芝 豊年祭・敬老会 前編

2012年10月19日 | 関連する集落:
「バッケバッケ」の翌日、
「豊年祭・敬老会」を見に、ふたたび加計呂麻島の芝へお邪魔しました。

この日は古仁屋からも多くの出身者・関係者が海上タクシーで芝へ。


43世帯、人口80人の芝。
この日は、どんどんにぎやかになっていってます。

会場のミャー(広場)の入口に歓迎の横断幕。
こういうのは、嬉しいですね。



午後2時に開始です。



まずは「振り出し」で青壮年、婦人会、子ども会のみなさんが入場。



芝では女性が力飯(ちからめし)を運ぶんですね。
私の住む集落では、男性がサンバラ(竹製の浅くて大きなザル)に入れて持ちます。
集落によって違って面白いですね。



奉納相撲



力飯を会場のみなさんへ配ります。
このおにぎりをいただくと、「一年健康に過ごせる」ということで、
必ず一つはいただかないと。



小中学生の相撲が始まります。
こんなに小さくても立派な力士!



3対1相撲。
お兄さん、やっぱり強し!



「薩川太鼓」です。
薩川小学校、薩川中学校のみんなで
週に2~3回は練習しているそう。


初めて聞きましたが、バチさばきも上手で迫力ある演奏。
みんなが一つになっているのが分かる動き。 

低学年も、いつもと表情が違います。



聞いていて清々しい気分になりました。
素晴らしかったです!



「薩摩太鼓」。
婦人会のみなさんは、どこの集落でも準備に余興にと大忙し。



敬老会のみなさんへ記念品贈呈です。
芝では、男性10名、女性24名がめでたくこの日を迎えました。
みなさん、いつまでもお元気でいてください。



敬老のみなさんに感謝の気持ちを表し、
楽しんでもらうための催しがたくさん繰り広げられました。


薩川中学校の生徒、先生による「薩川 安来棒踊り」。


♪アラ、エッササ~ のかけ声とともに、
2本の棒を使ってリズミカルに手技を見せてくれます。
下に板が敷いてあるので、棒が当たる音が小気味よく響きます。



この安来棒踊り、島根県の安来節から伝わったようです。
「銭太鼓」というものを見つけてびっくり。


島根のかたもこんな南の島で自分たちの芸能が伝わってると知ったら
とても嬉しいでしょうね。
 



敬老の方のお孫さんがフラダンス。
優雅で美しい踊りに、みんなうっとり。



瀬戸内町はフラダンスがとても盛んです。
こんな小さな踊り手さんも。立派に踊ってましたね~。



敬老のみなさんも笑顔。



芝の老人会のみなさんも「月の白浜・磯の松風」を披露。
お花がカワイイ。



中学生による「おちゃめ」。衣装もバッチリです。


 



今回余興のなかで個人的に一番衝撃だったのはこれ。



プログラムには載っていなかったので演目は分かりませんが、
きゃりーぱみゅぱみゅ?の音楽にのって
なんともいえない踊りを。


子どもも立ち止まって、見入ってます・・・。



敬老のみなさんも気に入ってくださったかな?



衣装も細かいところまでバッチリ、踊りも完璧、終始このキャラクターに徹し、
まったく素のところを見せないのです。
シマッチュの余興魂を感じました(これが年月を経ると、伝統仮面芸能になるのでしょうか?)。



「芝の豊年祭に欠かせない」と紹介されていた日本舞踊の豊島さん。



琉球舞踊も踊れる中学生。



ここで、一緒にいた学芸員のマチ博士がひと言。
「まさにこれが『奄美』を象徴する風景だよ」。

「土俵という『ヤマト文化』、琉球舞踊という『琉球文化』、日の丸という『国民文化』、すべてがある」と。




そしてサプライズ!
子ども達が歌いながら登場です。
♪ バ~ッケ、バッケ トゥーティブリ ムレガド キャーオーッタスカ~ 



前の晩にあったバッケバッケを再現してくれました。



敬老のみなさんの前でご挨拶。



六調を踊って、さらに会場を盛り上げます。



芝集落には子どもは中学生の2人。
この日も校区である薩川小学校と薩川中学校に通う子ども達が
会場がひときわ賑やかにしてくれました。




このあと相撲甚句、八月踊りへと続きます。





2012.10.7
瀬戸内町 加計呂麻島 芝



S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内