![icon54](http://amamin.jp/img/face/054.gif)
鹿児島地方気象台によると、5月15日(水)に奄美地方が梅雨入り。平年より4日、昨年より2日遅いとのこと。
平年の梅雨明けは6月29日頃。
あと、1ヶ月は、雨模様が続くのかな?
人間にとってはちょっと憂鬱な雨も、植物にとっては恵みの雨。
潤いに満ちて、生き生きとしています!!
今回は、シマの梅雨時期の花たちをご紹介!
ゲットウ
![130517ゲットウ](http://img01.amamin.jp/usr/h/i/g/higyajiman/RIMG0003..jpg)
梅雨時期の代表的な花「ゲットウ」
シマでは「サネン」の呼び名で親しまれています。
フチモチを包むなど、シマの生活に欠かせない植物です。
クマタケラン
![130517クマタケラン](http://img01.amamin.jp/usr/h/i/g/higyajiman/RIMG0004.jpg)
ゲットウに似ていますが、こちらは花が上に伸びます。
こちらも、フチモチを包みます。
「ムチガシャ」とも呼ばれ、サネンよりこちらの方が良いとも言われます。
ゲットウとクマタケランの違いは、花の咲くこの季節が一番分かりやすいかも!
イジュ
こちらも、昔からシマの生活に欠かせない大切な木。
白アリに強いことから、高倉の柱など建築材に使われました。
また、樹皮は魚を獲る(魚毒)のに使われました。
オオバナチョウセンアサガオ
シマでは園芸名の「ダチュラ」と呼ばれることが多いです。
田中一村も描いていますね。
チョウセンアサガオ属は、「曼陀羅華」と呼ばれ、鎮静麻酔薬として使われていたことも。
小説『姑獲鳥の夏』では、媚薬の原料として登場しています。
クチナシ
果実は、食品の黄色色素に使われました。
果実が熟しても口を開かないことから、「口無し」と名付けられたとか。
コンロンカ
中国の崑崙山に降り積もる雪のようだ、と言うことで付けられた名前。
昔の人の名付けのセンスは、抜群ですね。
シマでは「ワラベナカシャ(童泣かしゃ)」と呼ばれています。
このツルを使って山で薪を縛ろうとしても、すぐ切れてしまうことからついた名前とか。
こちらは、センスも教訓も素晴らしい!!
白く見えるのは萼片(がくへん)で、黄色い星のような部分が花です。
隊長鼎は、これらの白い花を見かけるようになると、もうすぐ梅雨だなぁと思います。
山々にひっそりと白い花咲く、梅雨。
時折、足を止めて、梅雨時期に咲く花を愛でたり、雨を眺めてゆったりと過ごすのもいいですね。
< 参考文献 >
・『 琉球弧・野山の花 from AMAMI 』 片野田逸朗著 大野照好監修
2013.5.17 瀬戸内町
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内