こども探検隊 『古代体験 火起こし&石蒸し料理』

大昔の人々の暮らしに思いをはせる
火起こしと、バナナの葉を使って石蒸し料理の古代体験。

そして、島の食卓にかかせない味噌料理づくり。

瀬戸内町立図書館・郷土館による
「こども探検隊」講座の今年最後の活動に参加してきました。
 



6月に第1回目の活動として、
図書館前のハヌス畑でサツマイモの苗植え、そして古代米を植えたメンバーたち。

その収穫を祝い、
今年一年のさまざまな活動に参加してくれて
おつかれさまという意味も込めて、楽しく年忘れパーティ。
内容盛りだくさんのイベントになりました。

(残念ながらメンバーが植えたサツマイモは不作だったそうで数が足りず、
鹿児島から送ってもらったものを加えての焼き芋となりました・・)。



* *


図書館の前のハヌス畑では、サツマイモの石蒸しが行われました。

まず探検隊の隊長や大人たちで、イモを蒸し焼きにする土台となる穴を作り、
そこで火をどんどん焚いて穴を熱していきます。



ある程度土台が焼けてきたら、薪を足して石を焼いていきました。
探検隊のみんなで一生懸命に石と薪をいれていきます。(遊んでる子もいましたが・・・) 



その間、女子はサツマイモを洗って準備。



ある程度石が焼けた時点で、
綺麗に洗ったイモを焼くときに焦げないよう、
濡らした新聞紙とアルミホイルで巻いてきます。


「これワンのイモど!」と目印をつけたりして主張していました。
全部一緒にして焼けてしまうと分からないと思うんですけどね・・。

「おヒゲ~!」



そして、イモの投入です。

まず穴にバナナの葉を敷き詰めます。



綺麗にバナナの葉が入り、
大きな器の様になったら、イモ投入です!


今回焼いたサツマイモは44個。
まんべんなく焼けるように均等に敷き詰めていきます。


イモを敷き詰めた後に、中までしっかりと焼けるように、
隣の小さい穴で焼いた石をイモの隙間に入れていきました。



全部入れ終わったら、さらに上からバナナの葉でフタをします。



土がイモにつかないように綺麗にフタができたら、
土をかぶせていきます。


ここでは探検隊の男の子達も一緒になってかけていきます。
土をかけていると、綺麗に埋まっていない所のあちこちから煙が出てきました。
みんなでそっちとかあっちとか言いながら、出てくる煙をどんどんふさいでいきます。



本来ならこれで終わりですが、今回は念のため埋めた真上でも火を焚きました。
こうすれば走り回る子供たちが間違ってイモの穴を踏むこともありません。




イモを埋めた後は1時間ぐらいかかります。
そこで次の男料理?、
ハンゴウでのご飯焚きに挑戦しました。


今回は4つのハンゴウに、
収穫した古代米を白米に混ぜた古代米飯と、
サツマイモを混ぜたイモご飯を準備。


男料理と言っても、お米洗いとサツマイモを切るのは女子でしたね。


驚いたことに、ここにいた女子全員がお米を研いだ経験があるそう。
どうりで上手。
ちゃんとお手伝いしてるんですね。エライ!


お芋を切る手も慣れています。


お姉ちゃんたちが切るのを見て楽しそうだったのか、男子も挑戦!



朝から石を焼くのにつかった小さい方の穴に、
また薪をいれ、コンクリートブロックと鉄筋で橋をつくり、そこにハンゴウをかけました。



実は大人たちも、
ハンゴウでの焚き方を長いことしていないので忘れてよくわかりませんでした・・。



「火はもう少し強い方がいい」とか、「いやもう少し弱いほうがいい」とか話をしていましたが、
それを横目に子供たちは気にせずどんどん木切れを入れていきます(笑)



とりあえずハンゴウが沸騰したので、そのまま弱火で長めにかけて、
最後は火から下ろして、全体を蒸らすために逆さまにして放置しました。



さて、イモの焼き時間が1時間を超えたので掘り起こすことに。

中で火がくすぶってるので、まず大人が表面の土をどかしていきます。



すると中から焼けたバナナの葉が出てきました!
なんか遺跡の発掘みたいですねー。



フタの葉をどけると、とうとうイモが出てきました!



みんな焼けているか興味深々。
まだ熱いイモにどんどん手が伸びます。



掘り起こしたイモはまだ熱いので、とりあえず横に置いていきました。
あとはある程度冷めて食べるまでの楽しみです。

最後、ご飯を炊くのに使った残り火で、燻製づくりをしてみました。
丸い缶に桜の木片をいれ、缶の途中にある網にチーズと魚肉ソーセージを置いてスタートです。


ここではあまり火加減は気にせず、
じゃんじゃんと火を燃やしていきました。

途中からいい感じで煙が出て、何度か中をのぞきましたが、
チーズがいい色に!

作っている男の子達も「おー、できてきてる!」と感動です。

燻製が終わる頃には1時を回っていて、
みんな食べ物を目の前にお腹ペコペコでしたね。


 * *


男子が火に群がっている間に、
女子は卵味噌、サツマイモのスイーツづくり!

卵味噌の先生は、主婦歴37年、嘉鉄のたっちゃんです。


現在でも、茶請け味噌として、
島でよく食べられている味噌料理。

島の粒味噌に、砂糖や鰹節を混ぜて炒め、
豚肉を一緒に炒めた「豚味噌」や、焼き魚などの身をほぐしてまぜた「魚味噌」は
ご飯のお供にピッタリ。

サツマイモが主食だった頃は、
お芋に、味噌をつけて食べていたそうです。

今回は、卵を入れた卵味噌。
卵を入れた味噌は初めて見ましたが、
栄養もコクもあっていいですね。

▼味噌に卵、砂糖を入れてどろどろに


今回は大量に作りましたが、念のためレシピを。


【 卵味噌 】

< 材料 >

卵4個、粒味噌500グラム(ヤマアの粒味噌)、砂糖400グラム、
鰹節70~80グラム、黒(または白)ゴマ適量


①卵をよく溶きほぐしておく。
まずは強火で味噌を油になじませて、中火~弱火に落として卵を入れる。

②砂糖を入れて、焦げないように木べらなどで常にかき混ぜ、
ドロドロになるまで溶かす。

③煮詰まったら火を止めて鰹節を入れ、さらに混ぜる。

④お好みで白ゴマか黒ゴマをたっぷりふってできあがり!

☆ポイント
・火をかけるのは、全体で10分ぐらい
・味噌によって甘さが違ってくるので、砂糖を加減する
 (卵味噌には、ふつうの粒味噌が合う。
 特上の粒味噌はあまり砂糖を加えなくてもよく、豚味噌や魚味噌に合う)
・鰹節は細かいもののほうがいい。
 



完成! おにぎりに入れたり、これにさらに焼き魚のほぐしたものや、豚肉をまぜても。
これだけで、ご飯が何倍も食べられそうなほど美味しかったです!



他にも、女子が大好きなサツマイモスイーツ♪

大学芋は、素揚げしたサツマイモに醤油・水・島ざらめを溶かしたものをからめ、
こちらもゴマをたっぷりふって。



このツヤたまりませんね。


かりんとうも作りました。
スティック状に揚げて、島ざらめと水を溶かしたものをからめます。

揚げたてはたまらなく美味しくて、
男子には秘密(!?)で、どんどんつまみぐい。



そうこうしてると、ハンゴウのご飯が炊きあがりました。

古代米は両手のひら分ぐらいしか収穫できなかったみたいですが、
みんなが食べるにはじゅうぶん。



車座になって「いただきまーす!」


みんなが協力して作った今日のメニューです。


さんざん待ったかいがあったね。





お腹がいっぱいになったら、
お楽しみの火起こし体験。

挑戦するのは、「古代摩擦発火法」。

この「舞錐り(まいぎり)式火起こし機」を使います。


横板を上下させることで木の棒がクルクルと回り、
木の板と摩擦が起き火種ができます。
 


それを板の下に置いてある、
麻縄をほぐしたものと木くずに移し、酸素を送り込んで発火させます。


煙は多少出るんですが、
なかなか子どもの体力では回し続けるのがかなり大変。
自然と協力して回すという方法を試してみる二人。



大人がちょっと手助けしてみました。
モクモクモク~と、かなり煙がたたないと火種はできないようです。



んんっ! これはいけそう! 
どんどん息を吹きかけます!!



ガンバレ、ガンバレ~~~!
赤い火が見えてきました!



「やったー! 火がついた!」。



一同大興奮です。


この火おこし体験、
子どもたちには大好評!

粘り強く何度も何度も挑戦する子も。

大昔の人はもっと原始的な道具で火を起こしていたのですからスゴイですね。

火を起こすのがこんなに大変だったと
ちょっとは気づいてくれたかな?



 * *


土に埋めてのバナナの葉っぱを使っての石蒸し料理や、
ハンゴウ炊飯。

12時のお昼のチャイムがなってもなかなか食事の準備ができず、
食べ始めたのは1時過ぎていたでしょうか。

「お腹空いた~」の連発だったり、
「ねえ、もう食べていい~?」とフライングしようとする声もありましたが、
なんとかみんなの準備が整うまでガマンして
一緒に食べました。


こども探検隊のメンバーは
昔の人の暮らしや料理、食事を作る大変さ、協力すること、我慢など
さまざまなことを学ぶことができたようです。

 





2012.12.22

瀬戸内町 古仁屋 町立図書館・郷土館

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 現場監督M&広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内