フユウンメ(冬折目)
畑の祭り(農耕儀礼)の1つですが,ノロ祭祀とも深い関係のある祭りです。
 昭和50年頃の町誌の記録では、加計呂麻島を中心に行われています。
 この祭りは芋の収穫祭です。祭りは旧暦の11月の庚の日にノロ神達がトネヤに集まり
 行う行事として継承されています。
(瀬戸内町誌・民俗編)

 *旧暦6月の壬の日には、ウチキヘ(穂掛け)行事があります。
  この行事は各家庭で行いますが,ノロ祭祀として、集落のトネヤではアラフバナ(神穂祭)が行われます。稲に関連する行事がノロ祭祀と各家庭の両方で行われる特徴があります。(瀬戸内町・民俗編)

*稲の始まりの話については、木慈集落のノロ祭祀の中で唱えられる祝詞の中に、「ニライ・カナイからワシの鳥が持ってきた」という話が町誌のp47に記録されています。

*瀬戸内町で稲の2期作が始まったのは昭和8~9年頃と言われています。
(瀬戸内町誌・民俗編)