ウチキヘ
旧6月の戌の日に行われる行事です。この行事は初穂儀礼と言われ、田に行き3本の稲の穂を取ってきて、その日のご飯に混ぜて炊き先祖に供えるものです。この行事をしないと稲の刈り取りができないと言われていました。昭和初期にはこの行事を終えた後田の稲刈りを行っていました。
稲の収穫が終わった後に、秋徳集落ではアンガシュクイ・アクムチ・カリアゲムチなどという餅を作り近所に配る習慣がありました。野見山集落では,集落の全部の家が稲の収穫を終えた戌の日にカリアゲムチという餅を作ってムチムレをしていました。
(瀬戸内町誌・民俗編)